→  インド舞踊・ヨーガ・ジャイロキネシス® 教室はこちら 

 

その他の伝統芸能の紹介

南インド、ケララ州は芸能の宝庫であります。インド4大舞踊の一つとしてもあげられるカタカリをはじめ、世界最古のサンスクリット劇であるクーリヤッタム、クリシュナーッタムなどの舞踊劇が有名です。それらは、金の輝く王冠、黒く縁取られた目、青いメイク、白いフレームを顎つけて、広がったスカートのような衣装をつけて演じられます。その姿は一度見た人は忘れられない印象を残すことでしょう。日本の歌舞伎とよく比較され共通点も多くあります。女形によって演じられることもその中の一つです。女性の特徴を誇張して演じられるさまは、ときにはコケティッシュであるものの、とても妖艶で迫力があります。

 

クーリヤッタムの一つの種類である、女性のみが演じるナンギャールクートゥがあります。王冠に、黄色いお化粧、赤いブラウスに広がる白いスカート。先に紹介した芸能とともに、茄子の種を水で柔らかくしたものを目に入れます。目は涙で潤み赤くそまり、表情をぐっと深めるのです。制限された動きの中、顔の表情と手の表現のみで、一人で何役も演じながら物語を表現します。音楽はパーカッションのみで、時々サンスクリットの詩が歌われます。

 

モヒニアッタムは伝統的な女性のフォークダンス、ティルワドラに、カタカリの女形の動き、そしてナンギャールクートゥなどの豊かな感情表現などの要素が取り入れられ、また、タミールナドゥ州のバラタナティアムに影響を受けて舞台芸術と発展してきたものです。まさにケララ州の芸能の要素が凝縮された踊りといえるでしょう。

◎ カタカリ

◎ ナンギャールクートゥ Margi Sathi

◎ クーリヤッタム